MENU

【輸送試験】大阪産業技術研究所はどんな会社?|試験詳細・会社選びの3つのポイント

当ページのリンクには広告が含まれています。
出典元:大阪産業技術研究所

輸送試験を検討している方にとって、どの試験会社を選ぶかは非常に重要な決断です。 特に、医療関係機器や精密製品の品質や安全性を確保するためには、信頼できる試験機関の選定が必要になります。

この記事では、輸送試験における高い技術力で評価されている『大阪産業技術研究所』について詳しく解説します。

多様な輸送試験の内容や特徴、試験会社を選ぶ際のポイントについても取り上げ、どのようにして最適な試験会社を見極めるべきかをご紹介します。 

試験会社選定で迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

目次

大阪産業技術研究所とは 

出典元:大阪産業技術研究所
スクロールできます
項目詳細
会社名SBS東芝ロジスティクス地方独立行政法人 大阪産業技術研究所株式会社
本社大阪府和泉市あゆみ野2丁目7番1号
公式サイトhttps://orist.jp/

大阪産業技術研究所は、大阪府和泉市に本部を構え、産業技術に関する幅広い試験や研究、技術支援を行っている研究機関です。

中小企業の技術支援に注力しており、大阪府内外の企業の技術革新や製品開発をサポートしています。研究所のミッションは、大阪の経済および産業の発展に貢献し、住民の生活向上を図ることです。

このため、さまざまな産業分野において技術力の向上を目指したサービスを提供しており、輸送試験もその一環として信頼されています。

大阪産業技術研究所の輸送試験 

大阪産業技術研究所は、さまざまな製品の輸送中に発生しうる振動や衝撃、落下などのリスクを評価する輸送試験を提供しています。

大阪産業技術研究所が対応している多くの試験項目の中からいくつか紹介していきます。

各試験内容を詳しく見ていきましょう。

大型貨物用振動試験機

大阪産業技術研究所の大型貨物用振動試験機は、大型製品を対象とした振動耐久性の評価に利用できます。輸送中に製品が受ける振動の影響をシミュレーションし、振動に絡むトラブルの原因究明や、適切な対策の検討が可能です。

また、実施した対策の効果を検証することにも役立ち、製品の信頼性向上に貢献。特に、重機や大型精密機器など、輸送中に衝撃や振動に弱い製品を扱う企業にとって、重要な試験設備となっています。

包装貨物用振動試験機

大阪産業技術研究所の包装貨物用振動試験機は、JIS規格に基づいた包装貨物の振動試験をはじめ様々な試験に対応しています。この装置では、正弦波振動制御やランダム波振動制御、衝撃波制御、さらには実際の振動波形を再現する制御が可能です。

さらに、供試品にかかる加速度を精密に測定できるため、輸送中に製品が受ける振動の影響を正確に把握し、トラブル発生の原因を特定しやすくなっています。包装貨物や精密機器の振動耐久性を検証するために、多くの企業が利用しています。

輸送環境用大型恒温恒湿槽

大阪産業技術研究所の輸送環境用大型恒温恒湿槽は、輸送中の厳しい環境条件を再現するために使用されます。この装置は、温度と湿度を幅広く制御できるため、様々な輸送環境のシミュレーションが可能です。

温度制御範囲は-40℃から80℃、湿度制御範囲は10%から95%RHとなっており、特定の環境条件下での製品の耐久性を評価できます。

槽内寸法は幅302cm、高さ210cm、奥行197cmと広く、搬入口の寸法も幅140cm、高さ179cmと大型の製品を容易に搬入可能です。

大型の製品や貨物を対象に、実際の輸送環境を模擬して製品の信頼性を検証することができます。

自動制御型衝撃試験機

大阪産業技術研究所では、輸送中の製品に加わる衝撃を再現・評価するために、自動制御型衝撃試験機を活用しています。コンピューター制御により衝撃の強さや速度を高精度に設定できるのが特長です。

製品が輸送中に受ける可能性のある落下や振動などの衝撃をシミュレーションし、適正な耐久性や梱包を確認できます。企業は製品の破損リスクを事前に把握し、輸送品質の向上につなげられます。

また、自動制御により繰り返し精度の高い試験が可能なため、開発段階から量産体制まで幅広く対応できるのも魅力です。

大型貨物圧縮試験機

大阪産業技術研究所では、大型貨物の輸送時に発生する圧縮力を再現・評価するための「大型貨物圧縮試験機」が導入されています。主に物流分野や製造業における梱包・輸送の安全性確認に用いられています。

実際の輸送環境を模した圧縮荷重を貨物に加え、変形や破損の有無を確認できるのが特徴です。梱包設計や使用素材の妥当性を科学的に検証できます。

国内最大級の能力を誇るこの設備は、大型製品や精密機器などの評価にも対応しており、企業の品質管理や製品改良にも大きく貢献しています。

箱圧縮試験機

製品の輸送時における梱包材の耐久性を評価するために「箱圧縮試験機」を活用しています。ダンボール箱などの包装容器に圧力を加え、どの程度の荷重に耐えられるかを測定する装置です。

荷重は上下から均等に加えられ、箱が潰れるまでの強度を数値化することで、実際の輸送時に起こりうる破損リスクを事前に把握できます。より安全な包装設計やコスト削減にもつながるのが特徴です。

試験はJIS(日本工業規格)に準拠しており、公的な信頼性も担保されています。

蓄積疲労振動試験システム

製品の耐久性や信頼性を評価するために、蓄積疲労振動試験システムも活用しています。輸送中に発生する振動や衝撃を模擬し、長期間にわたるダメージの蓄積を再現する試験装置です。

実際の輸送環境に近い条件で繰り返し振動を与えることで、製品がどの程度のストレスに耐えられるかを評価できます。試験の結果は、梱包設計や製品改良に役立てられています。

高度なセンサーと制御技術を備え、リアルタイムでデータ取得が可能な点も特長です。精度の高い評価と、迅速なフィードバックが実現します。

緩衝材用衝撃試験機

輸送中に製品が受ける衝撃を再現し、安全性を評価するための緩衝材用衝撃試験機も導入しています。製品を模擬した試料を落下させたり、一定の速度で衝突させることで、緩衝材の性能を定量的に測定することが可能です。

特に精密機器やガラス製品など、衝撃に弱い商品の梱包設計において、緩衝材用衝撃試験は重要な役割を果たします。緩衝材の形状や材質の違いによるエネルギー吸収量の違いを把握し、最適な梱包方法を導き出せます。

企業の物流品質向上やクレーム削減にも貢献しており、輸送時の信頼性を高めるための試験として、幅広い業種から注目を集めているのがポイントです。

簡易落下試験機

簡易落下試験機は、輸送中の製品に加わる衝撃に対する耐性を評価するための装置です。製品を一定の高さから落下させ、その際に発生するダメージや異常を確認することで、梱包の強度や設計の見直しに役立ちます。

特に物流や輸送に関わる製品にとって重要で、現実的なシミュレーションが可能です。たとえば、段ボール箱に入れた製品が落下した際に中身が破損しないかといった検証をおこなえます。

大阪産業技術研究所の輸送試験の特徴 

大阪産業技術研究所は、さまざまな輸送試験において他社と違った特徴を持っています。

以下に、同社の輸送試験の主な特徴をまとめました。

大阪産業技術研究所の特徴を詳しく見ていきましょう。

関連するあらゆる技術相談を無料で実施

大阪産業技術研究所では、輸送包装技術に関する振動・衝撃・荷崩れ・温湿度から製品を保護する技術に対応した相談サービスを提供しています。

技術相談は無料で対応しており、新製品の開発や改良、技術的なトラブルの解決に活用することができます。

さらに、受託研究(有料)や実用化に向けた指導(無料)も行っており、企業が直面する技術的な課題の解決に向けた包括的なサポートを提供。

試験実施前や製品開発における悩みや疑問に対しても、気軽に相談できる点が大きなメリットとなります。

装置使用サービスを有料で提供

大阪産業技術研究所では、有料でさまざまな試験装置の使用サービスを提供しています。

利用できる装置には、

  • 振動試験機
  • 衝撃試験機
  • 落下試験機
  • 圧縮試験機

などがあり、これらの装置を活用して企業が自社製品の試験や検証を行うことが可能です。

また、装置の使用方法に不安がある場合でも、職員が使用方法を丁寧に指導するため、安心して試験を進めることができます。技術者や企業が自社で行う試験の効率化を図りながら、正確なデータを取得できる環境が整っています。

JIS規格の装置で試験できる

大阪産業技術研究所では、輸送試験においてJIS(日本産業規格)に準拠した試験装置を使用しており、高い信頼性と精度を誇ります。製品の耐久性や輸送中の衝撃、振動への耐性を評価するため、JIS規格に基づいた標準的な条件下での試験が可能です。

試験結果が公的な基準と照らし合わせて評価できるため、品質保証や取引先への説明にも有効です。自社内だけでは対応が難しい精密な試験も、同研究所の設備を活用することでスムーズに実施できます。

専門の技術スタッフが試験計画の相談から実施までサポートしてくれるため、初めての利用でも安心して依頼できます。

輸送・包装試験の規格は4種類

輸送・包装試験の規格は主に以下4種類です。

それぞれの違いを把握して、どの試験を受けるかの参考にしてみてください。

JIS

輸送・包装試験においてJIS規格は、日本国内で信頼性の高い基準として広く採用されています。製品が物流過程で受ける衝撃や振動、圧縮などの負荷に耐えられるかを確認するための試験方法が定められています。

JIS規格は、製品の破損や劣化を未然に防ぐために重要であり、品質管理やクレーム削減にも直結するのがポイントです。特に、国際輸送をおこなう企業にとっては、海外規格との整合性を図る際の指針としても活用されています。

JIS Z0200シリーズをはじめ、内容物や包装形態に応じた試験が用意されており、実際の輸送条件を想定した現実的な試験が可能です。

ISO

ISO規格は、製品が輸送中や保管中に受ける可能性のある衝撃や振動、温度変化などの影響を再現し、耐久性を確認するための国際的な基準です。製品の品質保持や安全性の確保が図られます。

ISO規格は、輸送方法や梱包形態に応じた試験項目が定められており、現実の輸送環境に即した評価が可能です。たとえば、落下試験や圧縮試験、振動試験などが含まれます。

規格に準拠することで、製品がグローバル市場で通用する品質基準を満たしていることを証明できます。

ASTM

ASTM規格は、アメリカ材料試験協会(ASTM International)が策定する国際的な標準規格で、輸送や包装の分野でも幅広く活用されています。製品が流通の過程で受ける振動や衝撃、圧力などの影響を再現し、実用性の高い評価をおこなえるのが特徴です。

輸送・包装試験においては、ASTM D4169やASTM D5276などが代表的な規格として知られています。製品やパッケージが、実際の物流環境下で安全に届けられるかどうかを検証するために用いられます。

試験内容は具体的かつ再現性が高く、製品の品質保証やクレーム削減に直結するため、国内外の企業にとって欠かせない基準です。特にグローバル展開を図る企業にとっては、国際的な信頼性を担保する重要な指標といえるでしょう。

ISTA

ISTA規格は、製品の輸送や取り扱い中に発生する衝撃や振動などのリスクから製品を保護するための包装試験規格です。国際安全輸送協会(International Safe Transit Association)が策定し、世界中で広く活用されています。

ISTA規格では、輸送環境を想定したシミュレーション試験をおこない、包装材や梱包方法の妥当性を評価します。製品が消費者の手元に届くまでの間に破損や品質劣化を防ぐことが可能です。

また、ISTA規格に準拠していることは、取引先や消費者に対して製品の信頼性を示す証明にもなります。特にEC市場の拡大に伴い、安全で効率的な輸送の重要性が増す中、注目度は年々高まっているのがポイントです。

輸送・包装試験会社を選ぶ際に押さえておきたい3つのポイント

輸送や包装試験を依頼する際、どの試験会社を選ぶべきかは重要なポイントです。

ここでは、輸送・包装試験会社を選ぶ際に押さえておきたい3つのポイントを紹介します。

各ポイントを詳しく解説していきます。

第三者機関の認定や導入実績で比較する

まず、試験会社を選ぶ際には、その会社が第三者機関の認定を受けているか、またはこれまでの導入実績がどの程度あるかを確認することが大切です。

認定を受けた試験会社は、一定の品質基準に基づいて試験を実施しているため、試験結果の信頼性が高くなります。また、実績が豊富な会社であれば、様々な状況や製品に対応するノウハウを持っている可能性が高く、安心して依頼することができます。

試験内容の選定から包装設計までワンストップ対応が可能か確認する

輸送試験や包装試験を実施するだけでなく、試験内容の選定や包装設計の提案までワンストップで対応できるかどうかも、試験会社を選ぶ際の重要なポイントです。

試験会社がこれらのサービスを一貫して提供できる場合、製品の特性に合わせた最適な試験方法や設計を提案してもらえるため、試験結果を基に効率的に改善を進めることができます。

自社製品に必要な試験が揃っているか確認する

最後に、自社の製品に必要な試験がすべて揃っているかを確認することが必要です。

製品ごとに求められる試験内容は異なるため、振動試験、衝撃試験、落下試験、温湿度試験など、様々な条件に対応できる試験機を備えているかを確認しましょう。

また、試験環境のシミュレーションができる設備が整っている試験会社であれば、実際の輸送状況に近い環境で試験を実施できるため、製品の耐久性や品質管理に役立ちます。

おすすめの輸送・包装試験会社3選

おすすめの輸送・包装試験会社は以下の3社です。

それぞれの特徴を把握して、どの輸送・包装試験会社が最適かの参考にしてみてください。

日本ビジネスロジスティクス株式会社

出典元:日本ビジネスロジスティクス株式会社

日本ビジネスロジスティクス株式会社は、輸送・包装試験の分野において高い信頼を誇る企業です。製品が流通過程で受けるさまざまな衝撃や振動、圧力などを想定し、現実に即した試験を実施しています。

スクロールできます
項目詳細
会社名日本ビジネスロジスティクス株式会社
所在地神奈川県横浜市神奈川区守屋町三丁目9番地 3号ビル2階
設立年1993年6月23日
公式サイトhttps://www.jbl.co.jp/

日本ビジネスロジスティクス株式会社の試験は国際規格にも対応しており、グローバルな市場展開を目指す企業にとっても安心の内容です。最新の試験設備と専門知識を活かし、最適な包装仕様の提案もおこなっているため、試験後の改善まで一貫したサポートをしてくれます。

また、スピーディーな対応と丁寧なフォローアップも特徴で、初めて依頼する企業でも安心して任せられます。

以下の記事では、日本ビジネスロジスティクスが対応している試験内容や会社の特徴などを紹介していますので、詳しく知りたい方は参考にしてみてください。

もっと詳しく知りたい方は、公式サイトを御覧ください。

日通NECロジスティクス株式会社

出典元:日通NECロジスティクス株式会社

日通NECロジスティクス株式会社の輸送・包装試験は、信頼性と精度の高さが特長です。豊富な実績に基づいたノウハウを活かし、多様な業種・製品に対応した試験を実施しています。

スクロールできます
項目詳細
商号日通NECロジスティクス株式会社
本社神奈川県川崎市中原区小杉町1-403 武蔵小杉STMビル
設立1972年2月28日
公式サイトhttps://www.nittsu-necl.co.jp/

輸送中の衝撃や振動、気温・湿度変化など、実際の物流環境を忠実に再現したシミュレーションが可能です。試験設備は国際規格にも対応しており、グローバル市場への製品出荷を検討する企業にとって心強いでしょう。

また、試験結果に基づいた包装改善の提案も行っており、物流コストの削減や品質向上にも貢献しています。輸送・包装に関わる課題をワンストップで解決できるサービス体制が整っている点も、選ばれる理由のひとつです。

以下の記事では、日通NECロジスティクスが対応している試験内容や会社の特徴などを紹介していますので、詳しく知りたい方は参考にしてみてください。

ロジスティード株式会社

出典元:ロジスティード株式会社

ロジスティード株式会社の輸送・包装試験は、精密で信頼性の高いサービスとして多くの企業から支持されています。製品が輸送中にどのようなダメージを受けるかを想定し、現実に近い環境下での試験をおこなうのが特長です。

スクロールできます
項目詳細
商号ロジスティード株式会社
創業1950年2月
本社所在地東京都中央区京橋二丁目9番2号 ロジスティードビル
公式サイトhttps://www.logisteed.com/jp/

衝撃や振動、温湿度変化など、実際の物流過程で発生するさまざまなストレスを再現することで、製品の安全性と包装の妥当性を確認できます。輸送時のトラブルを未然に防ぐことが可能です。

また、同社は長年の実績と最新の試験設備を有しており、多様な業種や製品に対応できる柔軟性も魅力です。丁寧な対応と確かなデータにより、品質管理のパートナーとして信頼を集めています。

また、以下の記事では、ロジスティード株式会社が対応している試験内容や会社の特徴などを紹介していますので、詳しく知りたい方は参考にしてみてください。

まとめ

大阪産業技術研究所は、充実した設備や無料の技術相談サービスを提供しており、特に中小企業や包装貨物に対する試験において強みを発揮しています。

振動試験や衝撃試験、環境試験など、製品の輸送環境をシミュレーションするための試験設備を利用することで、製品の品質と信頼性を確保することが可能です。

輸送試験を検討中の方は、今回ご紹介した内容を参考にし、自社製品に最適な試験会社を選んでみてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次