製品評価試験は製品自体の安全性や品質を確保するだけでなく、ブランドイメージや顧客満足度にも直結するため、慎重な選定が必要です。
特に医用機器や産業機器、船舶用装置といった高度な機器においては、より精度の高い試験が求められます。株式会社アイピーエスは、医療や船舶など精密機器の試験の専門会社として信頼されています。
本記事では、アイピーエスの試験の詳細や、試験会社を選ぶ際に押さえておくべきポイントについて解説。さらに、おすすめ企業もご紹介します。
是非、試験会社選びの参考にしてください。
株式会社アイピーエスとは
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社アイピーエス |
| 本社 | 長野県上伊那郡辰野町小野１８７８－１ |
| 設立 | 1992年6月1日 |
株式会社アイピーエスは、1992年に設立され、長野県を拠点に展開する企業です。
主に、製品の電磁両立性（EMC）試験を中心に、高度な技術を提供。特に、EMC試験では、電磁干渉や電磁耐性に関する性能評価を行い、製品の安全性や品質を確保するための重要な役割を果たしています。
また、株式会社アイピーエスは、試験結果の申請代行業務も提供しており、企業がスムーズに認証を取得できるようサポートも実施しています。
式会社アイピーエスの試験
株式会社アイピーエスが対応している多くの試験項目の中からいくつか紹介していきます。
各試験内容を詳しく見ていきましょう。
医用電気機器用試験
株式会社アイピーエスは、医用電気機器の試験において豊富な経験を持ち、多くの規格に対応しています。
例えば、内視鏡機器に関するJIS T 0601-2-18や、超音波診断装置の基礎安全及び基本性能を規定するJIS T 0601-2-37、医療用ベッドに関するJIS T 9205などの規格に準拠した試験を実施。
これらの規格は、医用電気機器の安全性と性能を保証するために重要なものです。同社はこれらの試験を通じて、製品の品質向上と安全性の確保をサポートしています。
船舶用航海装置用試験
株式会社アイピーエスでは、船舶用航海装置に関する試験も対応しています。
船用電気設備に関するJIS F 8076や、航海と無線通信機器及びシステムを規定するJIS F 0812、船舶における電気及び電子装備に関するJIS F 8081などの規格に基づいた試験を実施。
株式会社アイピーエスはこれらの試験を通じて、船舶関連製品の信頼性向上を支援しています。
産業機器用試験
株式会社アイピーエスは、産業機器に対する試験にも対応しています。例えば、住宅や商業施設、軽工業向けの基準であるJIS C 61000-6-1や、工業環境におけるイミュニティ規格であるJIS C 61000-6-2などに基づいた試験を提供。
これらの規格に基づく試験は、産業機器が様々な環境下で安全かつ適正に機能することを保証するために重要な試験内容のひとつです。
株式会社アイピーエスの輸送試験の特徴
株式会社アイピーエスは、さまざまな輸送試験において他社と違った特徴を持っています。
以下に、同社の輸送試験の主な特徴をまとめました。
株式会社アイピーエスの特徴を詳しく見ていきましょう。
EMC試験のスペシャリスト
株式会社アイピーエスは、EMC試験のスペシャリストとして、さまざまな製品の電磁干渉や電磁波耐性に関する試験を実施しています。
EMC試験は、製品が外部からの電磁波の影響を受けにくく、また他の機器に対して電磁的な干渉を起こさないかを評価するために不可欠な調査です。
アイピーエスは、特に複雑なEMC規格に対応できる高度な知識と経験を持ち、厳格な基準に基づいた試験を行うことで、多くのメーカーから信頼されています。
長野EMCセンター10m法電波暗室
株式会社アイピーエスの長野EMCセンターには、10m法電波暗室を保有。精密なEMC試験を実施するための最先端の設備が整っています。
この電波暗室は、直径5m、耐荷重5トン、大型機器にも対応できる大きさを持ち、供給電源は18kVAと十分な電力を供給できるため、さまざまな種類の機器の試験が可能です。
さらに、長野EMCセンターでは、大型機器の試験を一貫して行うことができるため、他の試験設備に移動することなく、ワンストップで全ての試験を完了させることができます。
試験の効率が大幅に向上し、企業にとってコストや時間の削減にもつながります。
輸送・包装試験会社を選ぶ際に押さえておきたい3つのポイント
ここまでは、沖エンジニアリング株式会社について解説してきましたが、他の試験会社も比較していると思います。
ここでは、試験会社を選ぶ際に押さえておきたい以下の3つのポイントを紹介します。
これらを踏まえることで、適切なパートナーを見極め、確実な試験結果を得ることができるでしょう。
第三者機関の認証や導入実績を基準に見極める
まず、試験会社を選ぶ際には、その会社が第三者機関からの認証を取得しているかどうかを確認することが重要です。国内及び国際基準に基づく認証を受けている会社であれば、試験結果の信頼性が高いと言えます。
また、過去の導入実績や評価も参考にし、自社製品に似た条件の試験を行った経験があるかを確認しましょう。
試験の選定から包装設計まで一貫対応が可能か確認する
次に、試験会社が単に輸送試験を行うだけでなく、包装設計や製品の改良に関しても一貫して対応できるかどうかを確認しましょう。
輸送試験の結果を元に、より効率的な包装方法や製品の保護対策を提案できる会社であれば、輸送コストの削減や製品破損の防止にもつながります。
自社製品に適した試験が実施可能かを確認する
最後に、自社製品に最適な試験が行えるかどうかを確認することも大切です。
例えば、製品のサイズや重量、取り扱う環境に応じて試験の条件が異なるため、それに応じたカスタマイズが可能な試験会社を選ぶことが求められます。
また、実際の輸送環境に近い条件で試験を行うことで、より実践的な結果を得ることができます。
輸送試験を行うなら日本ビジネスロジスティクス株式会社がおすすめ
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | 日本ビジネスロジスティクス株式会社 |
| 所在地 | 神奈川県横浜市神奈川区守屋町三丁目9番地 3号ビル2階 |
| 設立年 | 1993年6月23日 |
| 公式サイト | https://www.jbl.co.jp/ |
株式会社アイピーエスは、EMC試験を中心とした高い専門性を持つ受託試験会社ですが、輸送試験会社の選定においては、試験結果に基づく包装ソリューションの提案力も重要なポイントです。
輸送中に起こり得るリスクを未然に防ぐためには、単なる試験結果だけでなく、実際の物流のプロセスやニーズに基づいた提案が求められます。
その点、日本ビジネスロジスティクス株式会社は、物流事業を背景に持つ強みを活かし、単に試験結果を提供するだけでなく、物流の現場に基づいたノウハウを顧客に提供しています。
国内最大級のISTA認定試験所として、年間100件以上の輸送試験を実施しており、豊富な経験を基に製品の安全な輸送をサポート。
日本ビジネスロジスティクス株式会社は、試験結果に基づく改善提案や包装設計まで一貫して対応しているため、製品の耐久性向上やコスト削減にも貢献できます。
輸送試験を検討している企業にとって、同社の試験と物流の知見を融合したサービスは大きなメリットと言えるでしょう。
以下の記事では、日本ビジネスロジスティクスが対応している試験内容や会社の特徴などを紹介していますので、詳しく知りたい方は参考にしてみてください。
まとめ
輸送試験は、製品の安全性と耐久性を保証するために欠かせないプロセスです。
株式会社アイピーエスは、医療機器、船舶用装置、産業機器など、多様な分野に対応する輸送試験を行い、特にEMC試験において高い専門性を持っています。
長野EMCセンターの最先端の設備と、豊富な経験を活かしたサービスによって、企業の製品開発や品質保証をサポートします。
また、輸送試験会社を選ぶ際には、第三者機関の認証や実績、一貫した試験対応力、自社製品に適した試験が可能かどうかをしっかり確認することが重要です。
自社のニーズに合った試験会社を選定することで、製品の信頼性向上や効率的な物流管理を実現することができるでしょう。
